めまいの症例
目眩(めまい)の改善報告
症例2 立っていられない程、グルグル回るめまい
来院者
40代 男性
来院
2018年 8月
来院回数
3回
症状
2ヵ月程前、急に視界がグルグル回り立っていられなくなり、救急で診てもらう。CT・MRI検査では異常なし。その後、耳鼻科を受診して「良性発作性頭位めまい症」と診断を受けた。処方薬(メリスロン)の服用と耳石の訓練法を続けていたが、その後も何度か激しいめまいと吐き気に襲われ、来院の2日前にもめまいに襲われ嘔吐した。
めまいは薬では治らないと思い、東洋医学についてインターネットで調べていたところ当院を見つけて、来院された。
施術内容と経過
問診で「後頭部の頭痛」もあることが分かる。めまいの原因は後頭部にあると考え、頚まわりを触診すると顕著な硬結が見つかったので、手のツボに鍼をしたところ硬結が緩んで解けた。続いて頚椎の確認をすると、少し押しただけでも痛むポイントがあったので頚椎の調整を加え初回は終了とした。
1週間後の2回目、昨日横になり頚を左右に降った時に「クラッ〜」と軽いめまいが一度だけあったが吐き気はなかったと、来院時に報告を受けた。
さらに1週間後の3回目時点で、めまいは出ていないということだった。
それから1ヵ月後、「めまいは一度もない」とメールで確認できた。
使用した主なツボ
曲池(L) 足太陽(L) 後谿(R)
考察
「良性発作性頭位めまい症」は予後が良いとされているが今回のように2ヵ月間、薬の服用や耳石の訓練を試しても改善傾向にない場合、頚部の緊張を疑った方が良い。
めまい症状は、頚部の緊張を伴っている場合が多い。
めまいの症状が出始めた同時期、仕事内容が変わり過度のストレスがあったという話だった。技術職で手先の細かい作業と座った姿勢でのクセが原因して、頚の筋肉に緊張を作り出していたのだろう。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例1 フワフワしためまいを伴う、ガンガン頭痛
来院者
30代 女性
来院
2017年 12月
症状
日曜日の夜に頭が痛くなり、キラキラしたものが視界に入った。その時は、1年以上出ていない片頭痛が出たと思い、頭を冷やして安静にした。
火曜日の朝にも頭痛があり、同じように冷やして対応。
水曜日は仕事中(夕方)に頭が痛くなり、帰り道の歩行時にフワフワしためまいと頭がガンガン・ズキズキとして、吐き気もあった。
木曜日の朝は頭が重かったため仕事を休み、近所にある当院へ来院された。
治療内容と経過
事務の仕事をしており、パソコン作業が多いことから頚や肩のコリは以前から感じると言う。
頚を触診すると、左の後頭部あたりに硬いポイントが見つかった。左手のツボを使い鍼をしたところ、直後に頚から肩が楽になる。
頭を横に倒す動きで、頚に違和感が残った為、足のツボを使ったところ違和感も消失した。
2回目(5日後)ー目の疲れはあるが、めまいと頭痛は出ていない。座っている姿勢で左腰が気になると言う。手のツボを使い腰の違和感も消失。
3回目、めまいと頭痛の再発はなく、頚から肩も以前より軽くなったと言うことで終了とした。
同時に施術した症状
頭痛
使用した主なツボ
後谿(L) 水泉(L) 陽輔(R) 六谿(R)
考察
日頃のパソコン作業から「指の疲労」が原因となり、左頚に硬さをつくっていたと考えられる。
めまいや頭痛は、頚に硬いポイントが見つかることが多い。今回も左首の硬結が引き金になっていた症例である。発症から来院までが早かったこともあり、早い段階で改善に向かった。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。