顎関節症の症例
顎関節症の改善報告
症例5 痛みで口が指2本分までしか開けられない
来院者
30代 男性 京都府/大山崎町
来院
2018年 4月
症状
2ヶ月前に、右顎に痛みを感じ始める。同時期に左顎からはポキポキと音が鳴るようになる。
歯科で顎関節症と言われマウスピースで2週間様子をみるも、良くなる傾向はなかった。
整体を2回続けて受けるが、顎の痛みと音が以前より増した。
来院時の状態は、両こめかみ辺りの頭痛に加えて、口を開けると右顎の痛みが強く指2本分までしか開けられない。左顎の音は口を閉じる際に、「パキッ」と強い音がして他者にも聞こえる程。
施術内容と経過
左右の顎関節を触診すると、右側に痛むポイントがあったため右手首に鍼を1本打つと右顎の痛みは10→6に減った。続けて腰にも鍼を1本打つと痛みはさらに減って6→4になる。
2回目も同様の施術。口の開きは指4本分まで開けれるようになり、右顎の痛みも消失。左顎の音が気に鳴るのみとなる。
3回目ー左手のツボに鍼をしたところ、その場で顎の音は半分以下に減り、他者には聞こえない程の音に変化した。
4回の施術を終えた時点で、右顎の痛みと左顎の音は消失したため終了とする。
同時に施術した症状
こめかみ頭痛
使用した主なツボ
養老(R) 膀胱兪(R) 後谿(R) 外谷(L)
考察
鍼を1本打つごとに患者も、術者も、変化を感じる程の効果が確認できた理想的な施術内容である。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例4 硬いものを噛むと痛む
来院者
50代 男性 大阪府/吹田市
来院
2017年 3月
症状
1ヶ月ほど前から、右顎の骨にまで響くような重たさを感じていた。1週間前の土曜夜より右顎からゴリゴリと音が鳴るようになる。月曜日の朝、りんごを噛んだ瞬間に右顎に痛みを感じた。それからは硬いものを噛むと右顎が痛む為、右顎で噛まないようにしている。
施術内容と経過
2月から仕事の部署が変わったことで強いストレスを感じるようになり、肩凝りもひどく感じるという。右の頚・肩・肩甲骨周辺の筋肉が硬くなっており、頚の可動域制限もあった為、右手と肩甲骨内側のツボに鍼をした。頚の可動域は良くなり、右顎のゴリゴリ音は半減した。
同様の施術を続けて3回行い、4回目には右顎の痛みもゴリゴリ音も気にならなくなったので終了とした。
同時に施術した症状
肩こり
使用した主なツボ
後谿(R) 肩参(R) 外谷(R) T4(1)
考察
本人も自覚していたストレスが影響していたと考えられる。頚と肩の緊張が、顎周辺の筋肉の硬さを引き起こしており、顎の違和感→顎のゴリゴリ音→顎の痛みに繋がっていた。
頚と肩の筋肉を緩めることで症状も和らいでいくのを確認できた症例である。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例3 朝起きた時、アゴ・コメカミが痛い
来院者
20代 女性 大阪府/吹田市
来院
2017年 3月
症状
半年程前から顎・こめかみに痛みを感じるようになる。歯医者では「歯がすり減っている」と言われる。(とくに犬歯)
最近になり、朝起きた時に顎・こめかみの痛みが強くなり、口を大きく開けると顎から音が鳴る様になる。また食後に、顎がしんどいと感じる様にもなった。
インターネットで顎関節症の治し方を調べている時に、近所にある当院をみつけ来院された。
施術内容と経過
左右の顎周辺を触診すると、右顎(咬筋)の硬さが目立っていた為、右側の手と肩甲骨内側の反応点に鍼をした。初回は右顎の硬さが緩んだのを確認して様子をみることにした。
2回目(1週間後)ー今朝は左側の顎・こめかみに痛みを感じたということで今回は左側の手と肩甲骨内側の反応点に鍼をした。
3回目(4日後)ー前回の施術後から顎・こめかみの痛みは出ていない。
4回目(1週間後)ー顎の症状は全て気にならなくなったので終了とした。
同時に施術した症状
歯ぎしり
使用した主なツボ
外谷(R) 内谷(R) 肩参(L)(R) 養老(R)
考察
朝起きた時の顎の痛みは両側に出現しており、こめかみ・側頭部にも痛みが出てたことから、夜中に強く歯ぎしりをしていることが原因だと考えた。
初回は歯ぎしりの影響かエラが張っている印象を受けたが、施術を重ねるごとに顎まわりがすっきりしていったことも印象的である。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例2 肩こり・歯ぎしりを伴う顎関節症
来院者
50代 女性 大阪府/吹田市
来院
2017年 12月
症状
1年前、登山中に左足を骨折。その数ヶ月後から左顎に違和感を感じ始め、歯科クリニックでかみ合わせを指摘され歯を削るも、変化を感じられなかった。その後、口腔外科を受診しても改善されず、1ヶ月前から肩と背中の重だるさが強く出始める。
20代の頃に顎関節症と診断され、その時はマウスピースで改善した。今回もマウスピースで対処するも改善傾向になく、インターネットで当院のサイトをみて来院された。
歯ぎしり・食いしばりもあり、マウスピースの左側が大きくすり減っていると話してくれた。
施術内容と経過
とくに左側の肩と背中に強い重だるさを感じることから、顎関節症の方に共通する特定のコリを探した。すると、左の肩甲骨と背骨に顕著なコリがみつかる。歯ぎしりに関係のあるツボと顎関節を緩めるツボを使った。直後、症状は半分ほど良くなった。
3回の施術で顎の症状は半分以上改善。肩も楽になったが、左背部の重ダルさが強く感じるようになる。背部を緩める手のツボを使った。
5回の施術でほぼ、顎と背部の症状も感じなくなったので終了とした。
左足骨折後の不安感に対する施術を継続中。
同時に施術した症状
肩こり
使用した主なツボ
外谷・養老・後谿・六谿・膀胱兪
考察
1年前の骨折後、症状が出始めたことを考えると、なんらかの関係がありそうだ。私が考えるに「骨折」という外的ストレスと、職場・家庭の精神的な内的ストレスが歯ぎしり・食いしばり起こさせ、顎の違和感にまで繋がったと考える。
同時に、顎関節と肩甲骨・背骨とは密接な関係があることから、同側の肩や背中にまで強い緊張を引き起こしていたと考えられる。
患者様の声
「その場で痛みが和らぐ実感もできて、前向きな気持ちになれました」»
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例1 顎が「バリッ」と鳴ると同時に強い痛み
来院者
30代 女性 大阪府/吹田市
来院
2017年 10月
症状
以前から口を開ける時に、左側の顎が「パキパキ」と鳴ることはあったが、「顎がズレている?」ぐらいにしか思っていなかった。しかし、今回は「バキッ」という音とともに顎に強い痛みを感じ、その後も痛みがなかなか引かずで不安になり、知り合いからの紹介で来院。
来院時も痛みはあり、口を開ける度に痛みを感じる。歯茎が腫れているような(シコリのある感じ)で顎の筋肉が固まっている感じがすると話してくれた。
施術内容と経過
顎の動きと連動している背中を触診してみると、軽く触れるだけでも痛みの出るポイントを見つけた。そのポイントを緩めるのに手のツボを使ったところ、顎をスムーズに開けれるようになり、顎のシコリ感も消失。背中の圧痛もとれる。
顎を開ける際に重要な筋肉を緩めるツボを追加して終了した。
しばらくは痛みを忘れていたが二週間後、同じく左側の顎に違和感(シコリ感と口の開けづらさ)を感じ2回目の来院。
前回と同様の施術に加え、顎の動きに関係の深い背中のツボに一本鍼をした。直後、顎の違和感は消失。本人もその場で変わったことに驚くほどだった。
同時に施術した症状
肩こり
使用した主なツボ
養老・外谷・肩参
考察
脊柱(背中)のあるポイントと顎の関節の動きは連動しており、今回はそれがピタリと当てハマった症例だった。一本の鍼で顎の動きが改善されることは珍しくない。肩甲骨まわりのコリも重なり、顎の動きを悪くさせていたと考える。発症からスグということ、原因にしっかりとアプローチできたことで、2回で症状が改善された。施術者としても気持ちの良い症例となった。