朝起きると、首の痛みで左に向けない
症状
朝起きてから、右の首から肩にかけて痛みが出現した。痛みは徐々に強くなり、常に右肩に痛みを感じる状態。とくに左に振り返る(左回旋)動作が痛くて動かせない。仕事に支障をきたすと考え、来院された。
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来院者
女性
30 代
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期間
2017年12月 ~ 2017年12月 -
頻度
ほぼ毎日 -
通院回数
2回
施術と経過
痛むポイントを特定して、まずは可動域を改善させる目的で、対応する手のツボに鍼をする。直後、痛みを感じながらも、スムーズに動かせるように可動域が出た。他の動きを確認すると、上を向く動作で右肩に痛みが出ることが分かる。手首のツボを使ったところ、痛みが消失したが、右肩につっかかる感じが残る。
翌日、痛みは大幅に改善していたが、右肩につっかかる感じが残るということで来院。半年前から気になっていた腰の状態についても、相談を受けた。腰は毎回上向きで寝た瞬間に、右の殿部(おしり)が痛くて床に着けない。着いても圧がかかると神経に当たるような痛さがある。
これがヒントになり、右肩と腰に両方を同時に緩めるツボを使ったところ、嘘のようにつっかかりが取れ、仰向けで寝た時の右殿部の痛みも取れてしまった。
数日後、右首から肩と右殿部の状態は良くなったと報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
よく見られる「寝違え」の症状であるが、今回の場合は半年前からの、右殿部の症状が引き金になっていたと考えられる。
その証拠に、連動する2つのポイントを緩めることのできるツボに1本、鍼をした直後、症状が全て消失した。今回の症例で、身体が連動していることも再確認できた。
担当スタッフ