膝に水が溜まり、曲げると痛い
症状
市民マラソンに出場するため、先月からランニングを始めた。2回目のランニング中、5kmを走り終えた直後から右膝に痛みが出現。
その後も右膝の痛みは引かず、病院でレントゲンを撮るが異常はなし。「右膝に水が溜まっている」と診断を受けた。病院で膝の水を3回抜くが、右膝の状態は改善されず不安になっていた時に当院を受診していた知人の紹介で来院。
来院時、右膝は常に痛みがあり、とくに階段での昇降時や自転車を漕ぐ時に「ズーン」とした強い痛みが右膝全体に走る。
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来院者
40 代
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期間
2018年1月 ~ 2018年1月 -
通院回数
2回
施術と経過
膝を左右比べると熱感はなく、右の膝関節が少し腫れているのを確認した。
ランニング後からの痛みということで腸脛靭帯を触診してみると、左右で明らかに患側の腸脛靭帯の硬さが目立ち、圧痛も確認できた。
殿部(おしり)の痛みを聴くと、「そういえば1回目に走り終えた後、おしりに激痛があって歩けないほどだった」と話してくれた。
殿部の硬さ・圧痛を確かめた後、そこを緩めるために足のツボに鍼を行った。直後、膝外側の痛みは消失。膝内側の痛みは残っていたので、続けて太ももの裏にあるツボに鍼を行った。
立ち上がって動いてもらい膝の確認をしてもったところ、来院時より動かしやすいというので少し経過を見てもらうことにした。
2回目(4日後)、膝の痛みは半分になっており、「ズーン」とした痛みも以前に比べて回数が減っているという。しかし膝の不安定さが気になるというこで、前回同様の施術に加えて股関節を調整するツボを使った。
1週間後、「ズーン」とした痛みは前回後から出ていない。階段の昇降時に膝の不安定感はあるものの、以前と明らかに改善しているということで、終了とした。
使用したツボ
まとめ
普段あまり運動をしておらず、急に長距離を走ったことで膝にかかる負担を大きくしたことが、膝の関節水腫を引き起こしたと考える。
膝の不安定さと痛みは関節水腫によるものだと判断して、膝に溜まっている水を身体が吸収しやすくすることを目的に鍼を行った。
殿部とハムストリングスの緊張をとることで膝周辺の循環を計り、2回の施術でうまく改善に繋がった。
担当スタッフ