喉と胸のつかえ感が常にある(気道が狭くなる感覚)
症状
1ヶ月ほど前、喉に錠剤が引っかかっているような違和感が、飲み込む時のみあった。徐々にその感じが増して、常に喉の異物感が出現。耳鼻咽喉科にて検査を行うが「異常はなし」。漢方薬を処方され、2週間「半夏厚朴湯」を服用して、症状はピーク時より軽減された。しかし、そこから変化がなく困っている。何か他の治療法はないかと探して、鍼灸にたどり着いた。
喉がつかえているのか、胸がつかえているのか分からない状態が続いており、気道が狭くなる感覚がある。疲れてくると症状が悪化して、以前より疲れやすく体力がなく感じられる。寝つきが悪く「マイスリー」を服用している。不安があると「ソラナックス」も服用することがある。
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来院者
女性
40 代
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期間
2019年8月 ~ 2019年9月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
5回
施術と経過
頚後屈時、喉の突っ張り感が見られたため、頚の可動域を上げる目的で足のツボを使った。続けて肩の張りを取る目的で手のツボに鍼を行ったところ、「肩がすっきりして喉の奥が楽かも」と感想を得た。
2回目、施術直後は楽に感じられたが症状は変わっていないと言う。背部の硬さが影響していると考え、仙骨のツボを追加した。施術後には喉と胸のつかえ感が半減される。
3回目、気道が狭くなる感覚が改善された。薬に頼らず、3日間は寝つきも良かった。
同様の施術を行い、5回目の施術前時点で胸のつかえ感も消失。症状はほとんど気にならずに過ごせるようになった。薬を飲む回数も少なくなった。
本人が、症状が再発する心配を抱えており、その後は定期的に来院されている。
使用したツボ
まとめ
背部に緊張が影響して呼吸が浅くなることで、疲労感や不眠症をも引き起こしていた。頚周りの緊張のみでなく、視野を広げて背部の緊張を解くことで、喉の症状も大幅に改善に向かっていった。
担当スタッフ