五十肩・四十肩の症例
五十肩・四十肩の改善報告
症例3 姿勢のクセが原因で起こった五十肩
来院者
50代 女性
来院期間
2018年 8月〜2018年 8月
通院回数とペース
3回 週1回程度
症状
昨日の夕方、仕事中に梱包した荷物を持ち上げた時、左の肩に痛みを感じる。翌朝、肩を動かそうとすると、やっぱり動かし始めに左肩が痛む。また、手を挙げようすると途中で引っかかる感じで途中までしか挙げられない。
以前に右の肩が痛みで挙がらなくなる「五十肩」を経験したことがあり、今回も症状が似ていることから不安な思いがあった。
その日のうちに当院へ相談に来られた。
施術と経過
左肩の可動域を確認すると、横から手を挙げる動作(側方挙上)で100°程から引っかかり感があることがわかった。
腰まわりを触診すると左臀部に押して痛むポイントを見つけることができた。立ち仕事での姿勢を考慮して、原因は足にあると考えた。
左足に鍼をすると、動かし始めの痛みが消失。続けて左足にもう1本鍼をすると左腰が緩んで、側方挙上の可動域が上がったことを確認。
2回目、初動時の痛みは前回後から出ていない。しかし、側方挙上120°の辺りから引っかかり感が出現する。前回同様の施術後、引っかかり感は3割程度までに減った。
3回目、先週1週間は左肩の痛みも、引っかかり感もなく、可動域も回復していたため終了とした。
同時に施術した症状
腰痛
主に使用したツボ
足太陽(L) 申脈(L)
考察
手を挙げる動きには腰の連動が関係しているため、腰まわりが硬いとスムーズに肩を動かせなくなる。立ち仕事での姿勢のクセから、左足への疲労が溜まっていたことが腰痛を引き起こし肩の動きを悪くさせていると考えた。
また、肩を動かす初動には頚椎が起点となることから、踵付近にある頚椎を調整するツボを使ったことも効果的だった。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例2 前方・側方からの挙上120度で痛む右肩
来院者
50代 男性 大阪府/吹田市
来院
2018年 3月
症状
一年前から右肩の痛みに悩まされている。右肩を下に寝ていると痛みで目が覚めたり、手を動かすと右肩前方につまり感を感じる。
運動をした日の夜は、寝ていると右肩の痛みに加え、右腰も痛くなる。
来院の2週間前には、右顎から右肩の痛みが強くなる。
施術と経過
右肩の動きを確認すると、前方・側方からの挙上120度くらいで痛み、動きが停まってしまう。肩の可動域を回復させる目的で、手や腰のツボに鍼をした。
施術後には、前方からの挙上時に耳の前で停まっていた手が、耳の後ろ側まで動くようになる。
脊柱の調整も加え、6回の施術で右肩の可動域は正常にまで安定する。
右肩前面のつまり感も消失して、何をしても大丈夫な状態までに回復したので終了とした。
同時に施術した症状
顎の痛み 夜間の腰痛
使用した主なツボ
太陽(R) 志室(R) 外谷(R) 養老(R) T4(1)
考察
肩関節の痛みに加え、腰や顎にも症状が出ていた。これらは一見、関係のない様に思われるが、実は身体の構造上(連動)によって繋がっている。
腰の調整・背骨の調整を行うことで、肩の動きの連動も取り戻していった。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
症例1 右肩関節の痛み(夜間痛・可動域制限)
来院者
50代 男性
来院
2017年 10月
症状
半年前から右肩関節が痛みはじめ、病院でエコー検査の結果「肩の腱板損傷」と診断される。
3ヶ月前から右肩関節の痛みが強くなり、寝ている際に右肩下の姿勢で痛くて目が覚めるようになった。右肩を動かす度に痛みがあり、最近では常に痛む状態が続いている。
マッサージや整体を試すが痛みが戻ってしまう為、当院へ来院された。
問診時、右肩関節以外に気になるところを聴くと、右肩が痛くなる前から腰痛を感じており、右肩の痛みと合わせて右後頭部と右腰にも痛みを感じるという。30代の頃、頚椎ヘルニアと診断されたことがわかる。
施術と経過
動作分析をしたところ、右肩関節の可動域制限があり屈曲、外転動作90度で左肩に痛みが強く出た後、脱力感が残ることがわかった。
痛みのある右肩には施術を行わず、右側の頚と腰に効かすように鍼をして初回を終えた。治療後、痛みは7割程減る。(10→3)
2回目(5日後)ー施術後の翌日は良く眠れ、可動域制限はあるものの右肩の痛みは半分程になる。その代わり、右腰の張りを強く感じるようになった。
3〜4回目ー右肩の可動域は広がり、痛む範囲が右肩前方に縮まる。
5〜7回目ー右肩の本質的な痛みは治療前から比べ10→2に減少。可動域もアップ。
9回目時点で、痛みは残り1となり、日常生活では気にならないレベルまでに改善する。
現在は期間を開けて、治療を継続中。
同時に施術した症状
首の痛み 腰痛
使用した主なツボ
合谷 後谿 T4(1) 陽輔 懸鐘
考察
右肩関節の症状が出る以前に痛めていた、頚と腰に根本的な原因があったと考えた。
痛みで固まった頚と腰の筋肉は右肩関節の自由を制限させる原因となる。
無理に動かすことで右肩関節に炎症が起きており、夜間痛や可動域制限といった五十肩の症状を引き起こしていた。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。